気まぐれ日記(笑)
普通の日記・音声・バトン、なんでもアリの日記です♪
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「あ………っ!!!」
今、明らかに亜梨ちゃんメルメルの口手でふさいだ!!
「みぃ〜つけた………」
「?!!!」
金縛りにあったように、体が動かなければ、声も出せない私は、
後ろから抱きつかれて、腰に回された手をふりほどくこともできず、
耳元でささやかれた声に半分安堵を、
半分は得体の知れない危機感を感じていた。
「探したじゃないですか………帽子屋さん?」
声は戒厘ちゃんなのに、何か違う……
なんだろう………
怖い…………
このままじゃ、たぶん私死ぬ…………
「青い顔をして………僕が怖い??」
怖いわけない………
のに怖い………
「ンフフ………」
聞き慣れない笑い方をしたかと思うと、戒厘ちゃんが私から離れ、
正面に移動した……
その姿に、私は更に息を飲んだ。
ウ………ウサギ………??
「せっかくアリスさん達をティーパーティーに招待しようとしてるのに……
あなたがいなきゃ、始まらないじゃないですか……」
マッドティーパーティー………
私が帽子屋なら、戒厘ちゃんは白兎じゃなく、三月ウサギ………
ピッタリすぎて怖いよ………
「貧血ですか………?」
正面に移動した戒厘ウサギは、動けない私を見つめたまま私の頬をなでた。
そして、なぜか頭の上では亜梨ちゃんの気が変わった。
なんで?亜梨ちゃん………
なんで、戒厘ちゃんに殺気向けてんの……?
「ンフフ………貧血なら、鉄分を取らなきゃいけませんね……」
「………?!!!」
戒厘ちゃんが次の瞬間、自信の左腕を右手の爪で切り裂いた。
「さぁ、飲んで?僕の血を………」
「………?!!!!」
動けない私に、左手から血をダラダラと流しながら、
笑顔で私に近づく戒厘ちゃん……
違う………
こんなの戒厘ちゃんじゃない!!
狂ってる………!
「…………?」
ある一定の距離で、戒厘ちゃんが止まった。
亜梨ちゃんの気に気がついた?
「ねぇ、杏ちゃん?」
「………っ?!」
「僕が怖いですか?」
わからない………
分からないよ戒厘ちゃん………
何がしたいの?!!
「皆は、貴女に渡しませんから………」
何言ってるの?
戒厘ちゃんが、血をダラダラ流しながら、私の周りを歩き始めた。
あれ?
いつの間にか亜梨ちゃんの殺気が消えた………
「皆は、僕の獲物ですから………」
すっと後ろから手が伸び、今度は首に手が回った。
「……もう話せますよね?お話できなくては、
僕も寂しいじゃないですか……」
「………え?」
やっと動けて声が出せたことに驚いた私は、思わず、
無傷の戒厘ちゃんの右手を掴んだ。
「何やってんの戒厘ちゃん!!!」
「何って………杏ちゃんとラブシーン??」
「どこが?!これはラブシーンじゃなくて、スプラッタ!!!」
小首を傾げて微笑む彼女に、多少脱力と微かな怒りを感じた私は、
思わず手に力を入れた。
「………痛いじゃないですか杏ちゃん………手取れちゃいますよ?」
「…んなわけ………」
否定しようとした瞬間、ボトッと音がした。
『…………は?』
たぶん、上の二人も思わず声を出したはず………
だって、ハモったもん………
じゃなくてぇぇぇ!!!!!
「手ぇぇぇ?!!!!」
「あ………ほら取れちゃった………」
青くなる私をよそに、
ニコニコしながら戒厘ちゃんは自分の落ちた手を取り上げた。
もー嫌………
誰か説明してこの状況………
「…………あ?!」
「何今度は?!」
「お茶の準備しなきゃ☆」
「……………は?」
「ほら、アリスさん達くる前に準備しなきゃ………行きますよ……」
「ええ?!!ちょっと!!!」
戒厘ちゃんに引きずられたまま、木の上に視線を向けると、
二人もあっけに取られて拉致られる私を呆然と見ているし……
「……ってか、私の手と取れた右手をまとめて引っ張らないでぇ〜〜〜!!!」
私の切実な悲鳴に、戒厘ちゃんはただ「フフ♪」と笑って歩き続けた。
今、明らかに亜梨ちゃんメルメルの口手でふさいだ!!
「みぃ〜つけた………」
「?!!!」
金縛りにあったように、体が動かなければ、声も出せない私は、
後ろから抱きつかれて、腰に回された手をふりほどくこともできず、
耳元でささやかれた声に半分安堵を、
半分は得体の知れない危機感を感じていた。
「探したじゃないですか………帽子屋さん?」
声は戒厘ちゃんなのに、何か違う……
なんだろう………
怖い…………
このままじゃ、たぶん私死ぬ…………
「青い顔をして………僕が怖い??」
怖いわけない………
のに怖い………
「ンフフ………」
聞き慣れない笑い方をしたかと思うと、戒厘ちゃんが私から離れ、
正面に移動した……
その姿に、私は更に息を飲んだ。
ウ………ウサギ………??
「せっかくアリスさん達をティーパーティーに招待しようとしてるのに……
あなたがいなきゃ、始まらないじゃないですか……」
マッドティーパーティー………
私が帽子屋なら、戒厘ちゃんは白兎じゃなく、三月ウサギ………
ピッタリすぎて怖いよ………
「貧血ですか………?」
正面に移動した戒厘ウサギは、動けない私を見つめたまま私の頬をなでた。
そして、なぜか頭の上では亜梨ちゃんの気が変わった。
なんで?亜梨ちゃん………
なんで、戒厘ちゃんに殺気向けてんの……?
「ンフフ………貧血なら、鉄分を取らなきゃいけませんね……」
「………?!!!」
戒厘ちゃんが次の瞬間、自信の左腕を右手の爪で切り裂いた。
「さぁ、飲んで?僕の血を………」
「………?!!!!」
動けない私に、左手から血をダラダラと流しながら、
笑顔で私に近づく戒厘ちゃん……
違う………
こんなの戒厘ちゃんじゃない!!
狂ってる………!
「…………?」
ある一定の距離で、戒厘ちゃんが止まった。
亜梨ちゃんの気に気がついた?
「ねぇ、杏ちゃん?」
「………っ?!」
「僕が怖いですか?」
わからない………
分からないよ戒厘ちゃん………
何がしたいの?!!
「皆は、貴女に渡しませんから………」
何言ってるの?
戒厘ちゃんが、血をダラダラ流しながら、私の周りを歩き始めた。
あれ?
いつの間にか亜梨ちゃんの殺気が消えた………
「皆は、僕の獲物ですから………」
すっと後ろから手が伸び、今度は首に手が回った。
「……もう話せますよね?お話できなくては、
僕も寂しいじゃないですか……」
「………え?」
やっと動けて声が出せたことに驚いた私は、思わず、
無傷の戒厘ちゃんの右手を掴んだ。
「何やってんの戒厘ちゃん!!!」
「何って………杏ちゃんとラブシーン??」
「どこが?!これはラブシーンじゃなくて、スプラッタ!!!」
小首を傾げて微笑む彼女に、多少脱力と微かな怒りを感じた私は、
思わず手に力を入れた。
「………痛いじゃないですか杏ちゃん………手取れちゃいますよ?」
「…んなわけ………」
否定しようとした瞬間、ボトッと音がした。
『…………は?』
たぶん、上の二人も思わず声を出したはず………
だって、ハモったもん………
じゃなくてぇぇぇ!!!!!
「手ぇぇぇ?!!!!」
「あ………ほら取れちゃった………」
青くなる私をよそに、
ニコニコしながら戒厘ちゃんは自分の落ちた手を取り上げた。
もー嫌………
誰か説明してこの状況………
「…………あ?!」
「何今度は?!」
「お茶の準備しなきゃ☆」
「……………は?」
「ほら、アリスさん達くる前に準備しなきゃ………行きますよ……」
「ええ?!!ちょっと!!!」
戒厘ちゃんに引きずられたまま、木の上に視線を向けると、
二人もあっけに取られて拉致られる私を呆然と見ているし……
「……ってか、私の手と取れた右手をまとめて引っ張らないでぇ〜〜〜!!!」
私の切実な悲鳴に、戒厘ちゃんはただ「フフ♪」と笑って歩き続けた。
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