気まぐれ日記(笑)
普通の日記・音声・バトン、なんでもアリの日記です♪
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1.目覚め
目覚めたのはいつ?
(杏×戒厘/合流直後)
「………私が目覚めたのって…………いつ?」
私は、窓の外の風に揺れる木々を見つめてつぶやいた。
手元のコーヒーからは、ただいい香りの湯気がまっすぐに立ち上っている。
「………さぁ?」
正面に座り、同じように外を見つめていた人が珍しく答えた。
「………珍し………返事するんだ………」
私は視線だけ彼女に向けた。
外を見つめていた彼女は、いつの間にかテーブルに視線を落としていた。
「もしかしたら………今かもしれませんよね………」
「は?」
「僕達の目が覚めたのは…」
彼女は視線を私に向けた。
その表情が、無性に懐かしくて、思わず涙が溢れそうになった私は、
驚きを隠すように再び外に視線を戻した。
今までそんな表情したことないくせに………
始めてみる、穏やかな笑顔に、懐かしい誰かがだぶった。
「アンタ誰?」
「僕は僕です…」
「私はアンタ知らない……」
「いいえ…あなたは知ってます……僕を………」
「知らないって………」
目の前の仲間だと言う人が、全く知らない人に見えた。
「知らないんじゃない…見てないんです僕達を……」
「はぁ?!ちゃんと見てるわよ!」
ちゃんと目で見てるのに、見てないと言う彼女に苛立ちを少し覚えた私は、
正面から彼女を見つめた。
「これでも見てないとでも?」
「ええ。」
「いい加減にっ…!」
思わず立ち上がり、彼女につかみかかろうとしたけど、
私は彼女を見つめたまま動けなかった。
初めてだった…
いつも浮かべてる笑顔を消し、まっすぐに私を見ていた彼女をみたのは…
「やっと見てくれました?」
「………さぁね………」
私は、静かに座った。
「風が強い………」
「まだ荒れてますからね……」
「誰が……?」
「やっと自覚してくれましたか……」
「………ホント嫌い…」
「フフッ」
「なに笑ってんのよ………」
また視線だけで彼女をみると、
なぜかうれしそうに笑っていた。
「気持ち悪っ……」
「ひどいなぁ…」
「………それにしても、遅いあの二人!!」
「…というより、僕たちが一睡もできなかっただけですけど?」
「うるさいなぁ!」
「…杏ちゃんは寝不足だと、イライラするタイプなんですね……」
「そういう戒厘ちゃんは何?テンション上がる方??」
「さぁ…?」
たわいもない会話をしながら、軽くあくびをこらえて窓の外を見た。
「杏ちゃん?」
「何よ……」
「おはようございます。」
私は、戒厘ちゃんをみた。
彼女はまた穏やかな顔をしていた。
「その顔なんか、卑怯……」
「………はい?」
「…俺の前以外で、そんな顔するなよ……って言いたくなるじゃん……」
そういうと、彼女はニヤリといつもの笑顔を浮かべた。
「口説き文句ですか?」
「悪い?」
「いいえ〜…僕みたいのが好みなんて、知らなかったもんで…」
「そりゃ、隠してたもん…」
「隠さなくてもいいのに…」
いつもと違う朝を迎えた私達…
「ねぇ戒厘ちゃん?」
「はい?」
「オハヨ…」
「ええ。おはようございます…」
笑顔で挨拶を交わした私は、
再び外に視線を戻すと、
いつの間にか強い風は止んでいた。
「やっと、風は落ち着いて、元の姿に戻りましたとさ…」
「は?」
「なんでもない!今日は穏やかな日になりそうだって!」
私は思いっきり背伸びをした。
そんな私に、一筋の太陽の光が降り注いだ。
おはよう私…
やっと目が覚めたよ…
目覚めたのはいつ?
(杏×戒厘/合流直後)
「………私が目覚めたのって…………いつ?」
私は、窓の外の風に揺れる木々を見つめてつぶやいた。
手元のコーヒーからは、ただいい香りの湯気がまっすぐに立ち上っている。
「………さぁ?」
正面に座り、同じように外を見つめていた人が珍しく答えた。
「………珍し………返事するんだ………」
私は視線だけ彼女に向けた。
外を見つめていた彼女は、いつの間にかテーブルに視線を落としていた。
「もしかしたら………今かもしれませんよね………」
「は?」
「僕達の目が覚めたのは…」
彼女は視線を私に向けた。
その表情が、無性に懐かしくて、思わず涙が溢れそうになった私は、
驚きを隠すように再び外に視線を戻した。
今までそんな表情したことないくせに………
始めてみる、穏やかな笑顔に、懐かしい誰かがだぶった。
「アンタ誰?」
「僕は僕です…」
「私はアンタ知らない……」
「いいえ…あなたは知ってます……僕を………」
「知らないって………」
目の前の仲間だと言う人が、全く知らない人に見えた。
「知らないんじゃない…見てないんです僕達を……」
「はぁ?!ちゃんと見てるわよ!」
ちゃんと目で見てるのに、見てないと言う彼女に苛立ちを少し覚えた私は、
正面から彼女を見つめた。
「これでも見てないとでも?」
「ええ。」
「いい加減にっ…!」
思わず立ち上がり、彼女につかみかかろうとしたけど、
私は彼女を見つめたまま動けなかった。
初めてだった…
いつも浮かべてる笑顔を消し、まっすぐに私を見ていた彼女をみたのは…
「やっと見てくれました?」
「………さぁね………」
私は、静かに座った。
「風が強い………」
「まだ荒れてますからね……」
「誰が……?」
「やっと自覚してくれましたか……」
「………ホント嫌い…」
「フフッ」
「なに笑ってんのよ………」
また視線だけで彼女をみると、
なぜかうれしそうに笑っていた。
「気持ち悪っ……」
「ひどいなぁ…」
「………それにしても、遅いあの二人!!」
「…というより、僕たちが一睡もできなかっただけですけど?」
「うるさいなぁ!」
「…杏ちゃんは寝不足だと、イライラするタイプなんですね……」
「そういう戒厘ちゃんは何?テンション上がる方??」
「さぁ…?」
たわいもない会話をしながら、軽くあくびをこらえて窓の外を見た。
「杏ちゃん?」
「何よ……」
「おはようございます。」
私は、戒厘ちゃんをみた。
彼女はまた穏やかな顔をしていた。
「その顔なんか、卑怯……」
「………はい?」
「…俺の前以外で、そんな顔するなよ……って言いたくなるじゃん……」
そういうと、彼女はニヤリといつもの笑顔を浮かべた。
「口説き文句ですか?」
「悪い?」
「いいえ〜…僕みたいのが好みなんて、知らなかったもんで…」
「そりゃ、隠してたもん…」
「隠さなくてもいいのに…」
いつもと違う朝を迎えた私達…
「ねぇ戒厘ちゃん?」
「はい?」
「オハヨ…」
「ええ。おはようございます…」
笑顔で挨拶を交わした私は、
再び外に視線を戻すと、
いつの間にか強い風は止んでいた。
「やっと、風は落ち着いて、元の姿に戻りましたとさ…」
「は?」
「なんでもない!今日は穏やかな日になりそうだって!」
私は思いっきり背伸びをした。
そんな私に、一筋の太陽の光が降り注いだ。
おはよう私…
やっと目が覚めたよ…
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